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磁石の話

●磁石
・鉄を引き付ける磁力を物体ゆ装置の総称で、別名(MAGNET)と呼ばれています。
・語源は紀元前7世紀まで遡り、ギリシャのマグネシア地方で産出された磁鉄鉱が鉄類を吸引する事から、その土地に因んでマグネットと呼ばれるようになった、と文献には記されています。
・また、紀元前3世紀の中国では、指南車(南北を指し示す車)の磁針として用いられていた、とも文献には記されています。
・語源の番外編として、鉄が磁石に吸い寄せられる姿は、あたかも乳飲み子が慈母を慕い寄って行く姿と良く似ていることから、中国では当初「慈石」と記されていましたが、時代の流れと共に現在の「磁石」という表記に替わってきています。
・現在の磁石は大別すると、「電磁石」と「永久磁石」の二つに分類されます。
●電磁石
・電流を流した時だけ磁化される一時磁石の事で、軟鋼の鉄心棒の周りに絶縁された銅線を巻きつけた物です。
・電磁石のコイルに電流を流すと、コイルに磁界を生じ、磁気誘導によって軟鋼が磁化されて磁石となり、電流を切断すれは磁界がなくなり軟鋼は磁石でなくなります。
●永久磁石
・上記の「電磁石」とは違い、外部からの磁界を取り去っても、磁力が長い間残っている磁石の事です。
・永久磁石に用いる特殊鋼として、KS鋼、新KS鋼、MK鋼があり、スピーカー、電気機器、継電器、発電機、等々現代のあらゆる場所や場面で活躍しています。
KS鋼
強い磁性を持つ特殊鋼で、1916年に本多光太郎氏・高木弘氏らが製作。
研究費を出資した住友吉左衛門の頭文字から命名される。
新KS鋼
本多光太郎らが、KS鋼から改良し発明した磁石鋼。鉄にニッケル、アルミニウム、チタンを加え、鋳造後に、焼きなましを施したもの。
MK鋼
1931年に三島徳七(旧姓 喜住)の開発した磁石鋼。三島と喜住の頭文字で命名。ニッケル、アルミニウム、コバルト、銅、マンガンを含む合金。